情熱の量=成功確率
今日は『カップラーメンで人を見極める方法』をお話しします。
ビジネスで一番大切なのは『情熱』と言いますが、その通りだと思います。経営者に最も必要な要素は「情熱」です。
「かったるい話が始まったぞ...」と思わないで少し聞いて下さい。
悪い例をあげると実感しやすいですが例えば、ヒトラー。彼には強い情熱がありました。強すぎる情熱がありました。だから、あれだけ世界を変えました。
が、情熱は正しい方向に向かわなければ巨悪になります。情熱を持つことは重要なのですが、それが「人として正しいか?」を常に見つめないといけません。
特に私たちリーダーは、他の人よりも他人に与える影響が必然的に多くなります。私たちの情熱が悪い方向に傾くと大勢の人は不幸せになります。
しかし逆に、強い情熱があれば...
- 意地でも集客する
- 意地でも売上や利益をあげる
- 寝ないでもハイパフォーマンスで動ける
など、ビジネスでも大抵のことがカバーできてしまいます。
情熱の量=成功確率
と言っても過言ではありません。
そして、これからチームメンバーを雇う時にも情熱は重要になります。「この人は情熱があるかどうか?」これは、投資をするときや誰かと組んだり採用する時に、いつも一番気にしていることです。
例えば、中途採用者の面接時に「なぜ今の会社をやめてここに入りたいと思いますか?」という質問1つで色々な事がわかりますが、例えば、あなただったら以下の回答をする人は雇いますか?
- 「前の上司とソリが合わなくて...」
- 「自分の実力から考えて前の給料には納得いきません!」
私なら「NO」です。
基本的に、上記の質問に対して後ろ向きな回答をする人は欲しくありません。
例えば、給料に納得がいってない人は、お金がバロメーターになっていますので、自社よりも良い報酬体系があればすぐに転職してしまいます。
具体的かつ、前向きかつ、情熱がある回答があってこそ初めて「この人と仕事をしよう」と思えます。
情熱の難しいところは、定性的で計測ができない事です。このメルマガを読んでいる人の中には、私のチームメンバーもいると思いますが、「カップラーメンだけで3ヶ月過ごせますか?」と言われた経験のある人もいると思います。
基本的にチームメンバーを選出するときは、そのプロジェクトに情熱がありすぎて、そのプロジェクトを拡大させられるのであれば、
「ギリギリ生きられる範囲ならしばらくは無給でも良い!」
くらいの情熱があるかを見ています。だから、「カップラーメンだけで3ヶ月過ごせますか?」という質問をします。ここで力強く、目を見ながら「YES!」と答えられる人と組むようにしています。
しかし、ビジネスだけに限りませんが、その時は「はい!」と元気良く返事しても続けて行くうちに、
- 途中で情熱がなくなったり
- 想像と違ったので情熱がなくなったり
- 周囲の声の邪魔が入り情熱がなくなったり
情熱を妨げる要因はたくさんあります。
しかし逆に、情熱をあげてくれる要因は少ないものです。
今、あなたは自分のビジネスに情熱を持っていますか?スタートした時と同じか、もしくはスタートした時以上に情熱を持っていますか?
もし力強く「YES!」と言えないなら、あなたのビジネスはこれ以上伸びない可能性があります。残念ですが、今のうちに撤退した方が良いかもしれません。
...と、偉そうに言っていますが、実は私も情熱を失ったことが何度もあります。情熱がない時は、たいてい部屋にこもってチャットやメールの返信も遅くなり、電話にも出なくなります。私からの返信が遅くなり始めたら危険です。かなりの情熱不足に陥っています。
しかし、大抵の場合1~2週間で復活します。(一番ひどい時は4ヶ月かかりました)
なぜか?
と言えば、『情熱を取り戻す手段』を持っているからです。
人にはそれぞれタイプがあるので全員に当てはまるかわかりませんが、私は以下の方法で情熱を取り戻します。
情熱とは、ひとことで言えば「ビジョン」だと思います。明確で、リソースにマッチしたビジョンがある時は、動きたくて動きたくて仕方がなくなります。
ちなみに...
リソース<ビジョン
だと、リソース不足ですので『ストレスゾーン』に入り途中でやめてしまいます。
リソース>ビジョン
の場合は逆、実力はあるのに目標が低いので『退屈ゾーン』に入りやる気が出ません。
『リソース×120%=ビジョン』
くらいだと『フロー』と呼ばれる最高のゾーンに入り情熱をもって動き回れます。
つまり...情熱不足というのは、
- リソースが足りないのに目標が大きすぎるか
- リソースがあるのに目標が小さすぎるか
の、どちらかの場合が多いのです。
何でも『分解』すると答えが見つかりやすいのですが、私は情熱不足に陥った時は以下を試みるようにしています。
- ゴールやビジョンを見直す
直近のゴールは、リソースの120%くらいになるように調整します。 - リフレッシュする
ビジネスマンは休むのも仕事の1つです。私は山の上によく行きます。 - メンター(師)を持つ、もしくは変える
メンターとは私利私欲のない人生の知恵や生きる勇気を与えてくれる人です。ちなみに知識を与えてくれる人はティーチャー(先生)です。時には目指していたメンターを追い越してしまったり、メンターがブレることもあります。その場合は思い切ってメンターを変える事も重要です。 - 憧れの起業家の書籍やセミナーで学ぶ
たいていの場合はこれで一発解決します。特にアメリカのIT系のトップ経営者の書籍にはものすごくパワーをもらいます。
...
他にも色々な方法がありますが、上記のいずれかをやると私は復活できます。
もしあなたが「最近、情熱が...」と感じるようでしたらぜひ試してみて下さい。