怒りの感情をコントロールする方法

今回は『怒りの感情をコントロールする方法』についてお話しします。

怒り...

哲学者のスピノザ氏によると、感情には48種類あるらしいのですが、その中でもトップクラスにパワフルな感情です。

怒りの感情によって人を傷つけたり、後悔するような行動をとってしまったり、時には逮捕されたり、そんな経験がある人もいると思います。「怒りをコントロールできたらいいな」と思ったことがある人は少なくないと思います。

チームメンバーが「すみません、失敗しました。。。」と報告してきた時に「テメー」と怒鳴ってしまったら「問題をすぐ報告する人が偉い」というシステムは崩壊して、トップダウンのみの腐った会社になっていきます。

しかし、そうは言っても怒りは突発的に起こるもので、しかもすぐに怒鳴るなどの行動に移ってしまいます。私は今でこそ、

  • 「気が長い」
  • 「怒らない」

と評価されていますが昔は荒れていましたので、周りから距離を置かれる(悪い意味で)ほど短気でした。そんな短気の人間がどうやって今の穏やかな性格に変身したのか?

数年前に「ある」治療をして短気は改善されました。少なくともビジネスの場では怒りに任せたり、短気な行動をとったりは、ほぼゼロになったと思います。

治療と言っても、病院などではなくセルフケアです。私は以下の4つの方法で短気を改善しました。

その1:ワンクッション療法

無意識の「前」にワンクッションいれる努力をしました。

私たちは無意識でほとんどの行動をとっています。何かを考えて意識的に「これをやろう」と決めているのではなくほぼ無意識です。

例えば...

  • 腕の組み方、
  • 足の組み方、
  • コップを持つ手など

何も考えないで無意識で習慣的に行なっていると思います。「今日は利き手の逆でコップを持とうかな?」などと、毎回考えている人は、まずいないと思います。

私たちは習慣の生き物です。ですので、私がキレ癖を直した時は、全部の習慣の『前』にワンクッションいれて一度考える癖をつけました。

わかりやすい例で言えば、

  • 足の組み方・腕の組み方を右左逆にする
  • タバコを吸う手を意識的に逆にする
  • 起きたらすぐパソコンを開く癖をやめる

などを、かなり意識して行いました。

最初の頃は、忘れることが何度もありましたが、今度は段々と、ソレが癖になり始めました。何かの行動をとる前にワンクッション置いて考えるという新しい習慣が身についたのです。

結局は、私たちは習慣の生き物なので、習慣を塗り替えるしかないと思っています。

習慣の塗り替えで言えばもう1つ、

その2:善悪変換療法

例えば、怒りなどの感情が起きた時に、ポジティブな行動をとる習慣をつけて上書きしました。

例えば、

  • カチンときたら大好きな辛い食べ物を食べるとか
  • 暗い気持ちになったら腕立て伏せを20回するとか

最初の頃は忘れることも多かったですが、これも段々と癖になります。

その3:カチンポイントを知る

私も含めて人は大抵怒りのポイントがあります。ツボみたいなものです。毎回そこを刺激されると
カチンとくるポイントのような物事があります。

例えば、

  • ナメられる
  • 周りの人が傷つけられる
  • しつこく言われる

このようなカチンとくるポイントを知っておくだけで怒りはかなり軽減されます。まず「カチンポイント」という言葉が可愛いので「あ、オレ今カチンポイント入った」と心で思うだけで、少し和みます。

あとは、周り人に自分のポイントをシェアしておいたり、そういう環境を避ける生活をするようにしています。

これも完全にはできませんがある程度はコントロールできます。

最後に1つ、

その4:怒り<ビジョン

怒り『ごとき』よりも大事なビジョンを持つことです。よく怒っていた時は、ゴールを持っていませんでした。

しかし、今はゴールがあるので「今、怒ることによって、そのゴールは遠ざからないか?」などと考えられるようになりました。

怒りから生まれる行動でポジティブな結果が生まれることはほとんどありません。自分や会社のビジョンを持つようになって、怒りに任せて突発的な行動をとるのが本当になくなってきた気がします。

・・・

ビジネスの話に戻りますが、クレームや問題などを放置すると会社は腐りますし、進化しません。「クレームや問題をチャンスに変える」これが『当然』の社風にしなければいけません。

またチームメンバーを育てる時には、我慢が必要になることもあります。その時に「怒り」は邪魔になります。

ぜひ、今日の話の1つでも取り入れてみてください。人間関係や社風が変わり成長する企業に変身できると思います。

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