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前回、ネットを利用してアンケートを取る方法をお話しました。しかし、例えば店舗型など実業と言われるビジネスモデルでは「私はお客様のメールリストを持っていません!」というケースもあると思います。
その場合は、どうやってアンケートを取るのか?
実は...ネットのアンケートよりも実業(生でお客様に接する)ビジネスの方が、遥かに質の良いアンケートが集まります。
私はたまにマッサージに行くのですが、いつも「もったいない」と思っています。エステ、マッサージ、飲食など、直接お客様と『合法的』に話すチャンスがあるのに、どの店舗も当たり障りのない会話しかしてきません。
しつこくて申し訳ないのですが、ビジネスで儲ける大原則は
- 欲しいものを聞く
- ドライテストする
- 数字がでたら本格始動
を繰り返すだけです。
店舗型のビジネスや直接お客様と話す機会のあるビジネスをやっているのに、せっかく無料で合法的に、
1:欲しいものを聞く
が、できるのにやらないのはもったいないです。
しかも「生」のアンケートは、ネット「ごとき」のアンケートよりも遥かに質が高い情報が得られます。なぜなら、ネットのアンケートは無機質で読み解くまでに時間がかかります。無駄な文字や文章が多くて本音や本質がほとんど書かれていません。
しかし生で聞くとなると、
- 相手の目の動き
- 声のトーンや強さ
- 体の動き
などが見えますので。
- 「本当のことを言っているか?」
- 「情熱を持って言っているか?」
など、言葉『以外』の部分からも、ヒントがたくさん得られます。アンケートは、生の方が圧倒的に有利なのです。
しかし、多くの人は「ネット」にこだわります。これは、「ネットは儲かる」という『嘘』のおとぎ話に騙されているのも原因の1つだと思っています。
これは覚えて欲しいのですが、生で対面で売れないものは、ネットでも売れません。
IT系やネット起業家が儲けているニュースを聞くと「ネットは儲かるな~もう生でリアルな商売は時代遅れだな~」と思ってしまいます。が、それは間違いです。リアルで売れないものはネットでも売れません。
インターネットの本質とは、
- 多数の人間に
- 同時に短時間で
- メッセージを届けることができる
というメリットはあります。
ですが、あくまで効率が良いだけであって、生で売れないものを売る方法ではありません。ネットとは、あくまで「大多数にメッセージを効率良く届けられるツール」以外の何物でもありません。
また、ネットはライバルも多く、強いです。ですので、中途半端な商品やメッセージでは売れるわけがありません。「生で売れないものはネットでも売れない」これは覚えておいてください。
ちょっと話がそれますが、少し前は、美容院などの店舗型ビジネスの経営者がホームページ制作業者に騙されていました。「HPを作ればお客さんがたくさん来ますよ」という謳い文句に騙されて、100万とか200万とかバカみたいな値段を作ってHPを作りました。
当然ですが、HPを作ってもお客様は集まりません。星の数ほどあるHPの中から自社のサイトを探してもらうのは簡単なことではありません。もし発見してもらったとしても、コピーライティング(HPの文章)がダメなら、当然ですがお客様は来ません。
本来なら3万円くらいで作れるようなページに、100万も200万も払った美容院は当然怒りました。そうしたらHP業者は「SEOが必要です!追加料金を払ってください!」(※SEOとは検索した時にヤフーやグーグルに上位に表示される技術)といって、さらにお金を搾取します。
そして「ホラ、みてください!このキーワードで1位ですよ!すごいでしょ?」といって、納得させます。しかしSEOとは『お金を払う意思のある見込み客』が検索するキーワードで上位に表示されないと意味がありません。
例えば、美容院であれば
地域名+美容院
などのキーワードで上位表示されないと、あまり意味がありません。
極端に言えば、
無料+美容院
で検索するような人は、見込み客ではありません。そして上記のような価値のないキーワードならすぐに上位表示できます。(効果のないキーワードなのでライバルが狙っていないため、すぐに上位に表示できるからです)
見込み客ではない人が検索するダメキーワードで上位表示をさせ「ほら、すごいでしょ?」と言って来て、場合によっては、営業マンにサクラの電話までさせて「問い合わせもあったでしょ?」と言ってきます。
当然ですが、売り上げにも集客にも繋がりません。つい数年前まで、インチキ業者によるこんな手法が流行っていましたし、いまだに騙されている人がいます。
話を戻しますが、「ネットを使えば儲かる!」という嘘の神話によって多くの人が被害にあいました。こんな話を聞くと「バカだな~。私は騙されないぞ」と思うかもしれませんが「お客様と生で話せるビジネスの方がネット起業家よりも有利」と言われても、ピンとこない人も多いと思います。
生であればアンケートも少ない数で質の高い本物の需要を吸い上げることができます。生のアンケートの方が何百倍も濃い内容が集まるのです。
では、どうやってネットを使わないでアンケートを集めることができるのか?少し長くなったので次回にお話ししたいと思います。