倒産の4つの原因

倒産の4つの原因を知っていますか?

ちなみに私は知りません。会社を倒産させたことがないからです。が、本に書いてあって周りの人の倒産を見ていて共感できる部分があったのでシェアします。

当たり前ですが、経営者には「利益を出すこと」が大切なのですが、では、なぜ利益を出すのかと言えば「倒産させないため」でもあります。

ですので、倒産の原因を知っておき、その対策をしておけば会社は永続的に続き利益を出し続けることができます。

ー倒産の4つの原因ー

  1. 傲慢(ごうまん)
  2. 原理原則を無視したから
  3. 次世代の社員を育てられなかったから
  4. 本業に執着しすぎて取り残されたから

1つずつ説明します。

1:傲慢(ごうまん)

これが原因で倒産する人をよく見ます。

簡単に言えば、「調子こきすぎ」です。特にネット起業家に多いです。ネットビジネスで稼いだ人はタイミングに随分と助けられました。

情報ビジネスが盛り上り始めたのは10年以上も前になりますが、当時の人はハッキリ言って実力以上の恩恵を受けました。ある程度、リソースにマッチしていて、最低限の事をやっていれば誰でも稼げる時代でした。

ちなみに情報ビジネスのリソースとは、

  • 本を読むのが早い、好き
  • 情報をまとめて本質を見る能力がある
  • 教えるのが好き

あとは必須ではないですが、

  • キャラクターにエッジが立っている

と稼ぐスピードと金額は大きくなります。

私の周りの情報ビジネスで稼いだ人は、情報ビジネスで稼ぐためのリソースを持っていました。そして、お客様を大事にするという最低限のことをやっていました。そして、タイミングも良かったので実力以上に稼がせてもらっていました。(本人談)

謙遜ではなく、タイミングに救われたと真剣に思っているとみんな言います。あと数年、参入が遅かったら今ほどは稼げてないとも。

しかし、途中で倒れて消えていった人を見ると「全部オレ様の実力だ」と言わんばかりにお金を使い威張り散らしました。謙遜のかけらもなく目上の人などにも敬意を払えなくなっていました。

そして、努力を辞めました。

放っておいてもお金が入るのでPDCAもやめて、遊び倒していました。完全なる緩慢・傲慢です。「一世風靡したが、今はどこへ?」と言ったネット起業家が多いのは、簡単に言えば、傲慢でPDCAをやめたからです。

大きな会社でも倒産しますが、緩慢で会社が腐ったことに原因があるケースが多いです。引退して楽したい気持ちはみんなあると思いますが、「調子こいて勉強と努力をやめたら終わる」のは真実だと思います。

私も一時期引退しましたが、結局は「ビジネスより楽しいものが見つからない」という自分本位な理由でビジネスの世界に戻ってきました。

1回引退するのはオススメですが、PDCAをやめたら会社は終わるので、ぜひカムバックして下さい。

2:原理原則を無視したから

色々な市場に入りましたが、8割くらいはどのビジネスも同じだと感じています。普遍的な原理原則があります。

私も成長途中ですので全て正解とは言いませんが、このメルマガで、原理原則をお話ししていきます。

ネット起業家の悪口ばかりで申し訳ないのですが、消えた人たちは、この原理原則を勉強していなかったことも1つの理由だと思います。

3:次世代の社員を育てられなかったから

ビジネスの世界では後継者不足という言葉が流行語対象です。私もM&Aの世界に入って初めて知りましたが、M&Aの70%以上は後継者不足と言われています。要は、跡継ぎがいなくて「それなら売却しよう」という人が多いのです。敵対的買収などのニュースが多いですが、実際はそんな事はあまりありません。

若い経営者にとっては「後継者」と言われてもピンとこないと思いますが、

  • 次のリーダーを育てる
  • 次の人材を育てる

ということを、ある程度のフェーズに達した時には、考えていかないといけません。

4:本業に執着しすぎて取り残されたから

これはどんなフェーズの人も今から意識しておかないといけないことです。

「あなたの本業は何ですか?」と聞かれたら、あなたは何と答えますでしょうか?この回答は本当に難しいのです。

そもそも「本業」という言葉は、この世に存在してはいけないと思っています。なぜかと言えば、「よく本業はサラリーマンです。副業でアフィリをやっています」という人が多いのですが、これはメチャクチャ失礼な話です。

何が失礼なのかと言えば「アフィリを舐めんな」ということです。

アフィリエイトには当然、お客様がいます。メイン(本業)はサラリーマンでサブ(副業)でアフィリという言葉を使っている時点でお客様を舐めています。

おそらく、こういう考えの人は、お客様のことを「リスト」と呼びますが、そのお客様にも、

  • 家族があり
  • 悩みがあり
  • 欲望がある

私たちと同じ人間です。「メインじゃない片手間の副業でリストにアフィリしてる」なんて失礼な話です。まぁこういう言葉遣いをしている時点で、おそらく稼げていないと思いますが。

  • サラリーマンも本業
  • サフィリエイトも本業

なら、まだギリギリセーフです。しかし、これでもまだ「本業」という言葉を使うのは危険だと思っています。

例えば、あなたが今から起業するのに写真フィルムの製造会社を選択しますでしょうか?少なくとも、私はしません。S字サイクル(導入ー成長ー成熟ー衰退)で言う所の、衰退産業だからです。

iPhoneでも一眼レフなみの写真が撮れるようになったいま、とてもではありませんが写真のフィルム産業がこれから伸びるとは思えません。わざわざ負け戦をする必要はありません。

付加価値をつけたりターゲットやニッチを絞ったり多少は延命処置はありますが、衰退産業に入る理由はありません。

しかし、もしあなたの家が代々写真フィルム製造業だったとしたら...おそらく「本業は写真フィルム業です」と答えると思います。そして、自己洗脳が始まります。

本業=

  • メインの職業
  • 1つに集中しなければならない

などの概念があると思いますので、衰退産業であっても、しがみついたり借金してでも立て直そうとするかもしれません。

しかし、ダメなものはダメです。どんなに努力してもダメなビジネスは存在します。それは、「必要とする人がいないビジネス」です。必要性がない業種、業態は無くなります。お金を払ってくれる人がいなければ潰れるのは当たり前です。

しかし「本業」と言う言葉を使うとこの当たり前が見えなくなります。執着して、しがみついて、そしてその内、潰れます。

どう頑張ってもS字は存在するので、利益が出ているうちに、新規事業に参入する必要があります。そうしないと、いつかは倒産します。

ここで伝えたかったことは「職業そのものではなく強みやリソースにフォーカスしろ」と言うことです。職業自体は、必要性がなくなればいつかは潰れます。しかし強みやリソースは他の市場で生かすことができますし、お金に変えることができます。

例えば、友人の会社は2011年ごろに便利屋さんを経営していました。

  • 引越しの手伝い
  • シニアの話し相手
  • クーラーの掃除

などです。

しかし、ある程度で成長が止まりました。大手が参入してきたからです。彼がやっていたエリアは、大手が入っていなくてそれまでは独占でした。しかし大手の広告力やブランド力には勝てず伸びが止まりました。

しかし、彼は本業という言葉を使わず、また便利屋という職業に固執しませんでした。強みとリソースは、

  • 大量のシニアの顧客リスト
  • 対人営業力
  • 地方なので東京ほど強い会社がない

などと捉えていました。

そこで、数ある便利屋業の中から、もっとも利益の出ていた「リサイクル買取業」に絞り、またターゲットから逆算してシニアの求めるサービス(不動産など)を開始しました。今では『元』便利屋は、不動産会社とのM&Aなどもあり、数十億円企業へと変身しました。

もし彼が「本業は便利屋」という概念を持っていたら恐らく倒産させていたと思います。本業という単語は本当に怖いです。自分自身を洗脳してしまいます。

ぜひ、今後は「本業」という言葉を使わず、またそこにフォーカスするのではなく、「強みとリソース」にスポットを当てるようにしてみてください。

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