ビジネスモデル一覧

今回は「ビジネスモデル一覧」を公開します。

優秀な経営の方程式...それは、

  1. 付加価値で圧倒的な差をつけ
  2. ライバルに「バカ」と言われる仮面をつけて
  3. 密かにビジネス(課金)モデルで利益を取る

この3つです。

そして今日はその『ビジネスモデル』の一覧リストをお送ります。

今日はダイジェスト版ですので、また細かい部分はお話しますが、まずは暗記だけしておいて下さい。ライバルには気づかれないで密かに稼ぎ続けることが可能です。

ビジネスモデル一覧表

1:フリーミアム

商品は無料でオプションで課金するモデルです。

代表例は、

  • スカイプ
  • LINE
  • スマホのアプリ

などです。

LINEは無料ですが、もはや必須でオプションのスタンプなどを買っている人も多いと思います。

本体無料で拡散して、オプションやバックエンドでお金を頂くモデルです。最近のITベンチャーは、ほとんどフリーミアムを採用しています。

2:スポンサーモデル

第三者課金とも言います。

テレビ局は視聴者に無料でテレビを見せています。では、その制作費などは、どこから出ているのか?テレビにCMを出したい企業からです。

集まっているユーザーに、広告を打ちたい人などから課金するということなのですが、

  • グーグル
  • フェイスブック

もテレビ局と同じ仕組みですよね。自分たちは「大勢の人が集まる場所」となることがこのモデルの秘訣です。

アマゾンのダッシュボタンは、見事なスポンサー課金を取り入れています。

この機械そのもので儲けを出すのではなく、ブランドチェンジされたくない資生堂や花王などの大企業からお金を吸い上げています。

3:ピラミッドモデル

俗にいうアップセルです。まず安価な商品などでファンになってもらい、そこから徐々に高額なバックエンドを販売する手法です。

スオッチ→ブレゲ→オメガ

が有名な例ですが、安いスオッチで時計の文化を作り、ブレゲなどのミドルクラスで更に深いファンになってもらい、オメガなどの高級時計に誘導しています。

動線の引き方がポイントになります。動線(高額までの流れ)が悪いと、他社にお客様をとられてしまいます。

4:マージンミックス

オプションで利益を膨れ上がらせる手法です。

フリーミアムと基本は同じですが、一応区別されているのは

本体は有料(でも安い)

という部分です。

例えば吉野家の牛丼を食べる時、たいていの人は味噌汁などをオプションで頼むと思います。

私も放射能測定器を販売していた時、除染の掃除と証明書がセットで売れることがわかり、マージンミックスの手法を取り入れていました。

簡単に言えば、セット売りです。

  • もっと便利になるよ
  • もっと楽になるよ
  • もっと美味しくなるよ
  • もっと早くなるよ
  • もっと安心できるよ

顧客の求める結果がわかると、何をセットにすれば更に利益がとれるのかがわかります。

5:マルチセグメント

セグメントに応じて価格を変える手法です。

例えば、映画館や遊園地は「子供無料」とありますが、同伴が必要なので結局は親がお金を払います。そして一度、来園したらご飯やお土産など、子供にねだられると親は断れないので、そこで利益を確保する手法です。

「子供無料」だと、なぜか安くオトクな感じがしますが、実は裏でしっかり利益をとっています。

最近ではしゃぶしゃぶ屋さんなど、シニアは食べ放題半額、なども増えてきましたね。

作家の本田健さんのセミナーは、「友達は半額」などが多いですが、れも立派なマルチセグメントです。人を連れてくる能力があり、かつ、お金を払う決定権がある人を上手に騙す手法とも言えます。

6:マルチチャネル

マーケティングの最上位概念は『認知率』です。

コピーがいくら上手くても、商品がどんなに良くても「知られてなければ1つも売れない」です。まず認知率を上げない限りは、売り上げどうこうの話ではありません。

その認知率をあげるための手法の1つがマルチチャネルです。

チャネルとは流通のことです。流通の場所によって値段を変えるやり方です。

例えば、エナジードリンクなどは、最初ドンキホーテやスーパーなど人が集まりやすいところで安く売りました。そして認知率が高まったところでコンビニや自販機に移行しました。

人は一度ファンになったら高くても便利な場所で買う傾向にあります。レッドブルやモンスターなどのエナジードリンクは上手にこの手法を使って一気に市場をとりました。

今までにない新しい文化を世に送り出す時に効果的な手法といえます。

7:アディショナルレベニュー

本体は低価格でランニングで儲ける課金モデルです。

有名なところで言えば、

  • コピー機は無料で貸し出し
  • トナー(インク)で利益をとる

です。

コーヒーマシーンは無料だけど、豆などが毎月送られてくるのもこの手法です。

8:クローズド・トランザクション

会員登録したユーザーだけに特別な商品を密かに売る手法です。

ハウスリストだけに売るので、ネット上が誹謗中傷で荒れにくいというメリットもあります。

目立たず裏で大金を稼いでいる人はこの手法が大好きです。

9:アンリミテッド

使い放題です。

  • パケホーダイ
  • Photo AC

など「ホウダイ」ビジネスはこれからもっと増えると思います。業界の常識を一気に覆す恐ろしい手法です。

今はインフラが整ったり、海外から安く仕入れることができるようになりましたので、昔は高価だったけど今は安く仕入れられるものが、世の中にはたくさんあります。

あなたの扱っている商品が実は「ホウダイ」にしたらどうなのかを考えてみて下さい。

アマゾンの読み放題サービスアンリミテッドもこの手法ですね。

10:レンタル

  • カーシェアリング
  • オランダのジーンズのレンタル
  • 高級車のレンタル

など、「まずレンタルしてから」というニーズはある一定数あります。

付加価値モデルの「トライアル」とも同じともいえますが、失敗したくない、まずは試してみたいという欲求は必ず存在します。

また高額なものになると「買えないけどレンタルしたい」という層もたくさんいますので、ここを狙う課金モデルです。

中高級品にマッチしやすい課金モデルです。

.....

細かく話すとまだたくさんありますが、これくらい覚えておけば十分です。

マーケティングオタクになってもいけませんので、前回の付加価値と課金モデルくらいは暗記しておいて

  • 1:まず自分のビジネスに当てはめて利益が増えそうなものはないか?

を考えて

  • 2:常日頃から「この会社はどの付加価値とビジネスモデルで本当は利益を出しているのか?」

を考える癖をつけてみてください。

もちろんこれらは1つだけではなく「組み合わせ」ることでさらに強いパワーを発揮します。

今回はダイジェスト版でしたので、また今度細かく解説していきます。

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