付加価値④ステータス
ライバルに差をつける付加価値の4つめは『ステータス』です。
の、前に...ちょっとした裏技を教えます。
あなたはクレジットカードを持っていますか?もしそのカードがアメックスやダイナースならベストなのです。他のカードでもある程度はいけます。
例えば、私はアメックスなのですが、日本でカードで買った高級時計が海外で強盗にあったらどうなるか知っていますか?そうです、アメックスが保証してくれます。購入からの期限は限られていますが、マルっと全額戻ってきます。
では、次の質問です。
カードで買った高級時計が海外で強盗にあった『フリ』をして(つまり本当は強盗にあっていない)アメックスに泣きついたらどうなるか知っていますか?そうです、同じように保険で全額保証されます。
念には念を入れて説明しておきますが、
- 置き引きではダメ
置き引きは自己責任ですのであくまで強盗にあったと言い張らないといけません。 - カメラが写っていない場所で強盗にあった事にする
ニューヨークなどは街中に防犯カメラがあるので証拠をとられたらバレます。
ここまでやれば時計やバッグなど、本当は盗まれてないのに保証してもらうので1個分儲かります。簡単に言えば、1つ買ったら2つになります。
上記のような手法を何というか知っていますか?そうです、保険金詐欺です。バレたら刑罰を受けるので注意して下さい。
ちなみに現時点での話ですが、ダイナースブラックは時計などを自分でぶつけて壊した場合でも修理代を保証してくれます。他にもクレジットカードにはあまり知られてない、というかカード会社があえて教えない裏技がたっぷりあります。
アメックスは特に凄いです。
例えば、病気。基本的に海外で病気になった場合、英語が話せない方は困りますよね。今はLINEや通訳アプリである程度は会話はできるものの「チクチク」とか「ズキズキ」とか細かいニュアンスが伝えられないので不安になると思います。ましてや衛生上問題のありそうな東南アジアだと考えると...
しかし、アメックスのプラチナ以上だと治療費が全額出ます。それ所か...どの国にいても、
- その国の一番大きい病院で
- しかも日本人医師のいる病院に案内され
- 軽傷でもゆっくり紅茶を飲みながら
- 特別ラウンジで診てもらえます。
(実証済み)
もちろん、全部アメックスの保険でやってくれるのでタダです。
しかも...「ご家族を呼ばれますか?」などと聞かれるのですが、もし呼ぶ場合は家族は『ビジネスクラス』で迎えにこさせることが出来ます。更に...仮にあなたがエコノミーで海外に行っていても、なぜか帰りはビジネスクラスの席を用意してくれます。もちろん...すべてタダです。カードの特典のようなものです。
ですので、ある程度のステータスのカードを持っている人でしたら「調子が悪いな」と思ったら、そのまま飛行機に乗り海外に行って、海外からカード会社に連絡すればタダで治療ができます。
まだまだ裏技はたくさんありますが、これ以上話すと怪しくなるので色々と調べてみて下さい。
今回はのテーマは、『カード詐欺』ではなく、付加価値『ステータス』についてです。
なぜ、アメックスやダイナースは上級会員をこんなにも大事にするのか?80対20の法則でも有名ですが、「8割の売上は2割の”S級”顧客が作っている」からです。トップ20%の上顧客がほとんどの売上を作ってくれているので、そこを徹底して大事にするのです。ここまで保険などをきかせても、結局はカード会社側が儲かっているという事です。
例えば、私はエアラインのANAはダイヤモンドという最上級会員です。ANAもまたS級顧客を大事にします。まず成田空港の駐車場に行くと、数台しかない屋根付きガレージに駐車してくれ、しかも帰ってくるまでにピカピカに洗車してあります。
駐車場から空港までは手袋をはめた運転手がリムジンでカウンターに一番近い入り口まで運んでくれます。リムジンを降りると2人のANAの職員が立っていて、荷物をカウンターまで運んでくれます。しかも『Z』と呼ばれる謎のカウンターに案内され、どんなに混んでいても待ち時間ゼロで税関まで通過できます。さらに、ファーストクラスの人しか入れない特別なラウンジを案内され、高級酒や高級食材が食べ放題です。
飛行機に乗ると、安いエコノミーの席でも「●●さま、本日の担当をさせて頂く◯◯です」と、必ず2人のCAが挨拶に来ます。また1年前に言ったこともメモしてあり、例えば、私は飛行機に乗ると炭酸水のペリエを氷なしレモン入りで飲むのですが、いちいち言わなくても、それを毎回持ってきます。
また私は飛行機にのったらまず寝て、そして起きたら和食を食べます。飛行機の和食・洋食は数があり、乗ってすぐ寝ると、起きた時になくなっている事があります。
しかし私が、
- すぐ寝る
- 和食を食べる
はメモしてあるので、必ず和食が確保されています。などなど、ステータスが高くなると様々な恩恵が受けられます。
他にもホテル。
いつもハイアットを使うのですが、もう4年くらい使っているので最上級のグローバリストというステータスになっています。
2017年は既に2回ありましたが、一番安い部屋をとっているのに勝手にスイートルームにアップグレードされました。朝飯、夜飯はラウンジでタダ飯が食えますし、水などもたくさん部屋に置いてあります。ホテルによっては、上級会員のグローバリストが通るとひれ伏す所もあります。(冗談抜きでひれ伏します)
これだけ聞くと「いいな~」という感じがするかもしれませんが...それだけお金を使っています。しかも無駄にお金を使っています。
ダイヤモンドやグローバリストの上級会員をキープするために、泊まる必要も無いのにホテルに泊まったり、乗る必要も無いのに飛行機に乗ったり、結局、無駄なお金を使っているのです。
アメックスに関しては
- プラチナでも13万円+税
- ブラックなら35万+税
の年会費がかかります。(2017年3月現在)
ハッキリ言って無駄です。エゴを満たすだけためだけにお金を払っているようなものです。バカです。バカなのですが...
「わかっているのにやめられない」
これがステータスの威力です。人は一度上に行くとなかなか下に下げることができません。一度ステータスを味わうと下に落とせなくなるのです。
ステータスのわかり易い例はやはり会員カード。
飲食店などでも会員カードを作ってプラチナやダイヤなどを採用している所が多々あります。しかし、ほとんどのお店や会社は使い方を間違っています。ステータスは、本体(あなた)自身にステータスやカリスマが必要です。
例えば、
ANA、ハイアット、アメックス、ダイナース、星野リゾート
これらは本体そのものに魅力、パワー、カリスマ、ステータスがあります。だから欲しくなるのです。
しかし近所の居酒屋が大手の真似をしてゴールドカード、プラチナカードなどを作っても意味がありません。
付加価値ステータスは使える人が限られているとも言えます。かといって、大手専用か?と言われたら、そんな事はありません。
例えば、私がよく行く焼肉屋さんなんかは、2回目に行った時に、
「●●さんだっけ?◯◯好きだったよね?今日は良いトコ仕入れたけど食べる?」
と声をかけて、それだけで一気にファンになりました。
- 「自分のことを覚えてくれている」
- 「自分を特別視してくれる」
- 「自分を重要視してくれている」
自己重要感は人間にとって欠かせない感情です。むしろいちばん大事な感情とも言えます。
「私は誰からも必要とされていない」と思うと、人は死にたくなるか、精神的な病気になりやすくなります。ステータスとはある意味、自己重要感や特別感を得るためにお金を払っているとも言えます。
私は基本的に物忘れが酷いのですが、仲良くなった人の事はなぜか覚えています。その人の髪型とか体型とか前に言ってたこととか。特に意識はしてないのですが、会うたびにふとそれが口にでます。
- 髪切った?
- ちょっとウエイト増えた?
- この間の問題どうなった?
などと言っている(らしい)です。
結果論ですが、周りからはそこが凄いと言われます。「コミュニケーションが上手い」と言われるのですが、勉強したわけでもないので、極論をいえば「その人に興味を持っている」というだけだとは思うのですが、ただその一言だけで好きになってくれる人や一緒にいてくれる人がたくさんいます。それが今、多くの仲間に囲まれている理由の1つになっているとも思います。
東北でリサイクルビジネスをやっていますが、特に上顧客のところには、必ず営業マンや社長が、近くによったら顔を出したり、旅行に行った時は安いものですがお土産を持っていきます。リサイクルビジネスは特にシニア層がターゲットですのですごく喜んでくれます。そしてリピーターになってくれたり、友達を紹介してくれたりします。
ネットが蔓延した今だからこそ、こういうベタベタで人間臭いものが喜ばれます。これも立派な付加価値ステータスといえます。
ステータス=自己重要感&特別感
この本質を覚えておくと無駄なカードなどを作らなくても、別に大きな会社などでなくても、ましてやお金を使わなくても十二分にステータスという付加価値を使ってライバルに差をつけることは可能だと感じています。
まず過去のお客様、特にSランク(金払い、態度、性格、口癖、ライフスタイルなど)を分析してみて下さい。必ず一定の法則があります。
そしてやはりSランクのお客様は、特別扱いをした方が会社の利益は安定すると思います。