誰でもできる未来予測

今日は『未来を予測する方法』についてお話しします。

なぜ未来を読む必要があるのか?例えば、あなたは「人を一人採用する生涯コスト」をご存知でしょうか?簡単に社員を雇ったり、可哀想な友人を雇ったり、気軽に人を雇っているかもしれませんが、企業の生涯コストは『2億円』と言われています。

今、行おうとしている採用は、30年後に2億円以上の価値になるのか?

雇用1つとっても、私たちは未来を考える必要があります。

また今のビジネスや市場が「10年先どうなっているか?」が『ある程度』わからなければ、たとえ今は良くても10年後はホームレスになってしまうかもしれません。なぜならビジネスにはS字サイクルがあり、

  • 導入
  • 成長
  • 成熟
  • 衰退

があり、永遠に続くビジネスなどあり得ないからです。

ましてや国境がなくなった今は、日本だけではなく、海外からもライバルが押し寄せてきています。日本だけで商売できる時代は、終わりに近づいてきていますので、国際的に勝負できるビジネスを今の内から仕掛けておかないといけません。

また、時代やブームの変わり目が早く、一瞬で最先端が時代遅れに変わります。30年前に、誰がスマホを予測していたでしょうか?それ所か、国民のほとんどが携帯電話を持つ事ですらイメージしていた人の方が少ないと思います。

私たちはビジネスで稼ぎ続けるため、安定を勝ち取るためにも未来を予測する必要があります。

ただし...『ある程度』で十分です。

当たり前ですが、100%未来を読める人はいません。(100年以上前にスマホを予言していたテスラさんくらいでしょうか?)

では、どうやって(ある程度)未来を読むのか?この有名な逸話が役に立つと思います。

目の見えない3人の盲目の男たちに象を触らせました。

  • 1人目は、足を触って「太い丸太のようだ」と答えました。
  • 2人目は、お腹を触って「大きな壁のようだ」と答えました。
  • 3人目は、尻尾を触って「まるで鋼のようだ」と答えました。

この逸話が何を意味しているのか?

高いメタで全体像を把握して多面的・複眼的に見ないと、間違った決断をしてしまうことを意味しています。

今、あなたが「正しい」と信じている物事は、果たして本当に正しいのでしょうか?像の尻尾だけを触っていないでしょうか?多面的に、複眼的に、そして高いメタで物事を見ないといけません。

同時に未来をある程度は予測できなければ10年後、もしかしたら数年後には残酷な結末を迎える可能性があります。

では、どうすれば未来を読めるのか?

答えは...「そんなもの解るわけがない」です。わかったら苦労しません。私たちには未来を予測することなんて到底できません。

しかし、恐らくですが、『彼ら』なら私たちよりもかなり高い精度の予測ができると考えています。いえ、彼らなら、例え予測が外れても『強引』に『未来を創る』事すら可能だと思います。その「彼ら」の動向をチェックするのが恐らく一番高い確率で未来が読めると思います。

では「彼ら」とは誰か?

それは、世界的な大富豪や大企業です。

  • グーグル
  • フェイスブック
  • テスラ&スペースX
  • アマゾン

などです。

彼らが「何の新規事業に力を入れているのか?」をチェックして入れば、ある程度は予測ができます。

つまり、「彼らお金が余っている企業がどの産業をM&Aしているか?」をチェックする事が未来予測の一番の近道なのです。彼らが買収している企業には、ある一定のパターンがあります。

現時点での話ですが、

  • 自動運転
  • ロボットや人工知能
  • ロケットを含む航空宇宙工学
  • 遺伝子
  • 再生医療

などがメインです。

こういうのは、

「グーグル 買収 一覧」

などで検索すればすぐにわかります。

一社だけだと不安ですので金が有り余っている複数の会社をチェックすると良いです。金が余っている会社は、既存事業を仕組み化して新規事業に力を入れる余裕もあります。また社会貢献する余裕もあります。(グーグルマップなど)

調べるとわかりますが、大企業はこぞって『同じ産業』に投資しています。彼らは未来を『点』ではなく『線』で見ています。目先のブームなどに追われるのではなく、過去の流れやパターンから線で未来を予測しています。

またビッグデータをまとめて人間の心理や感情を統計的に数字でパターン化しています。(コンピューターの最高の功績は、ビッグデータをまとめられる事だと個人的には思っています)

ネットに詳しい人には常識ですが、よく一度クリックした広告がしつこく何度も出てくる事があると思います。リターゲティングと言いますが、「1回でもクリックしたものは買う可能性が高いから買うまで表示させる」という広告手法です。

またスマホのゲームなどでも「あるパターンの行動をとる人は解約の確率が高いので、新しいゲームの広告を表示させて課金を継続させる」ということも今では日常茶飯事になっています。

何気なく使っているiPhoneですが「ヘルスケア」という消せないアプリが入っていて、私たちの位置情報、行動パターン、健康情報などが無許可で自動的に吸い取られています。

こうやって膨大なるビッグデータを集めて人間をパターン化して、効率よく儲けを出しています。恐るべしです。。

  • 自動運転
  • ロボットや人工知能
  • ロケットを含む航空宇宙工学
  • 遺伝子
  • 再生医療
  • 仮想通貨

こういうのを見ると「え~、私はロボットなんか作れないし関係ないじゃん?」と思うかもしれませんが、私たちも負けてはいられません。彼らを利用すれば良いのです。彼らが何百億円と投資して吸い上げたデータなどを利用する事ができます。

例えば、何気なく見ている

  • Amazonランキング
  • 楽天ランキング
  • グーグルの関連キーワード

などは、彼らがお金をかけて一生懸命集めたビッグデータの蓄積です。これらのデータを見るだけで時流やブームなどは丸わかりです。

私たちは、大企業に逆らうのではなく、彼らの動向やデータを利用して上手に稼ぐべきなのです。

そして、彼らが予測し、作り上げた未来に逆らってはいけません。『未来に同調』するのです。よく「人工知能やロボットが発達したら人間の仕事がなくなる」と言われています。「人権侵害だ!」と騒いでる人もいます。

しかし、騒いだところで来るべき未来は訪れます。どう逆らったところでロボットが街を歩きまわる未来は訪れると思います。

ここで未来に逆らうのではなく「ロボットが当たり前になったらどんな時代が訪れて、そしてどんな新しいチャンスが生まれるのか?」をシュミレーションする事です。例えば、ロボットが人間の代わりに仕事をするようになったらどんな社会になるでしょうか?

当然、給料は下がります。そして、ロボットが代わりに働くので時間が短くなります。つまり休みが増えます。一昔前は、週休1日だったのに今では土日の週休2日が当たり前になったように、ロボット社会になったら週休4日が当たり前という社会になると思います。

「え?給料が下がって暇になったら私たちは生活できないのでは?」と思うかもしれませんが、ロボットが代わりに働くことにより物価が下がることも予測されます。

つまり、生活費が安くなるので、安月給でも十分に暮らせるのです。しかも休みが多いので私たちはもっと人間らしいレジャーや家族との時間を楽しむ時間が増えると思います。

この単純な一例だけをとっても、

  • レジャー産業
  • 家族とのコミュニケーション
  • 自己啓発
  • 趣味や時間の使い方

など、例えロボットは作れなくても私たちが入り込む新しいニッチはたくさん生まれます。

考えてみてください。インターネットが社会の常識になった時...

  • どれだけ新しいビジネスが生まれたか?
  • どれだけ新しい億万長者が生まれたか?

むしろ、今の大富豪のほとんどはインターネットの恩恵を受けた人がほとんどではないでしょうか?インターネットが開発されたのは、もともと軍事用で40年以上も前になります。そしてネットを一般に普及させたのは1980年代、スイスのティムさんという人です。

今では私たちが当たり前に使っている

  • www
  • HTML
  • http

などの生みの親です。

このティムさんがどうなったか今はわかりませんが、少なくともフォーブスの億万長者ランキングには名前が掲載されていません。逆に億万長者ランキングには、

  • フェイスブックのザッカーバーグ
  • マイクロソフトのビル・ゲイツ

など、『ネットを利用した人』ばかりです。

  • ロボットが街を歩き周り
  • 自動運転の車が走り回り
  • 再生医療で70歳が30歳に見えたり

これからどんな未来が待っているかは確実に予測することはできません。私たちは「現状を好む」生き物ですので、新しい文化や未来を嫌がります。抵抗します。しかし、いくら抵抗しても来るべき未来は訪れます。無駄に逆らうのではなく、一部の超天才が作り上げた未来を上手に利用する方が賢いと思います。新しい未来や文化が生まれれば、それだけ新しい不満や不便が生まれます。

つまり、私たち中小企業が入り込む新しいニッチが生まれて新しい儲けが生まれるのです。

そういえば...「フェイスブックは実名だから日本では絶対に流行らない!」と豪語していた評論家たちは、次は何を批判しているんでしょうかね?

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