ゴール(目標)・目的・戦略・戦術の違いとは?

「流行の集客法」と聞いてどんな感情になりますか?ワクワクしますか?

「最新のアイデア」と聞いてどんな感情になりますか?ドキドキしますか?

もし「ワクワク」「ドキドキ」したなら経営者として少し『ヤバイ』状態です。なぜなら...流行や最新に踊らされるのは、たいていの場合『迷子』だからです。

  • 自分が何をしたいのか?
  • 自分がどこに行きたいのか?

ゴールが明確でない時は人は刺激を求めます。何を得たいのかわからないので、とにかく新しいものに飛びつきます。本質的には、パチンコ屋で新台ゲットのために並ぶギャンブラーと何ら変わりありません。これでは立派な経営者になれません。

そこで、今日。解決しておきましょう。

1つ質問したいのですが、ビジネスで大切な4つの用語を知っていますでしょうか?

  1. ゴール(目標)
  2. 目的
  3. 戦略
  4. 戦術

「そんなもの当然知ってるよ!」という、あなた!この4つの単語を具体的にわかりやすい言葉で説明ができますでしょうか?おそらく「・・・」だと思います。

「ビジネスで成功するかどうかはゴール、目標、戦略、戦術の4つを正しく使いこなせるかどうか?」とも言い切れます。

ゴール(目的)は誰でもわかると思います。が、

  • 「目的」と「目標」の違いはわかりますでしょうか?
  • 「戦略」と「戦術」の違いはわかりますでしょうか?

そしてこの違いがわからないと経営は必ず行き詰まります。単発で稼げることがあっても継続が難しいです。

私はこの4つの単語の意味を理解して、初めて「ビジネスで利益を出す方法」が完全に理解できました。市場関係なしに成功できます。逆に、なぜ稼げない人や稼ぎ続けられない人が存在するのかもわかりました。

まず、単語の説明をします。

ゴール(目的)

ゴール(目的)は、自分や会社が向かいたい『期限付き』の到達地点です。

2年以内に年商10億とか、1年以内に市場シェアの10%をとるとか、半年以内にシニア層の顧客を30人獲得するとかそういう奴です。ここはわかりやすいと思います。

が、意外とゴール(目的)がまともに無い会社が多いです。特に1人で会社を経営していたり、少人数のチームの場合はゴールがない事が多いです。目先の仕事に追われたり、やる事が次々に生まれるのでゴールがなくても業績が伸びるからです。

しかしゴールは必要です。あった方が確実に利益は大きくなります。また、社員や外注を含むチームメンバーを統率するのにゴールは絶対に必要になります。

ゴールの設定の仕方は「年間20%増し」が基本と言われていますが、これはまたお話します。

あと、期限がないものはゴールとは呼べませんので必ず期限をつけてください。

目標

次に「目標」です。目標とはターゲットのことです。目標の「標」の字にあるように『標的』のことです。「誰に?」を考えることです。例えば、売り上げを1億上げるために「誰がターゲットなのか?」これが目標です。

1億円を稼ぐのに、

目標(ターゲット)=ホームレス

では、どう考えても不可能です。

目的と目標の違いはわかりましたでしょうか?まだ「意味がわからない」という人もいると思いますが、わかるように説明していきますので、まずは一通り読んでください。

戦略

次に「戦略」です。戦”術”との違いがわからない人が多いと思います。よく、

  • ゴールはあるけど達成できない
  • アイデアはあるけど何をして良いかわからない

という状態に陥る人は、ほぼ100%の確率で「戦略不足」です。

戦略とは、自身のリソースを使って、どこで、どう戦えばゴールを達成できるのか『選択』することです。

ここでは『リソース』という言葉が重要になります。リソースとは、ヒト、モノ、カネ、時間、情報など、自分や会社の『武器」のようなものです。決算書に乗りづらいリソースの一例としては、顧客リスト、顧客からの信頼、ブランドなどがあります。

このリソースをどこに投下すればゴールを達成できるのかを考えて『選択』することを戦略と呼びます。

例えば、「◯◯の事業で1億円を達成する」というゴールがあるとして、あなたのリソース(強み)が、

  • 大勢の信頼してくれているリスト(ファン)がいるケース
  • 有り余るお金があるケース
  • 優秀な営業マンがいるケース

それぞれで戦略は変わります。同じゴールを達成する場合でも、使えるリソースによって選択が変わります。

「◯◯さんが儲けているから」という理由でビジネスをしても自社やあなたのリソースにマッチしていなければ辛いだけです。

自分、自社のリソースを把握・選択して「勝てる場所に投下すること」が戦略になります。

「勝つためにやる事を選択する」ということは逆にいえば「やらない事を選択する」という意味でもあります。選択と集中こそが戦略なのです。「やらない事を選択する」これがかなり重要になります。

まだややこしいですか?ややこしいですよね?まぁとりあえず、聞いてください。あとで実例をつけてわかりやすく説明します。

戦術

次に『戦術』です。戦術とは、具体的なアクションプランです。「どうやってゴールを達成するのか?」を考える事です。例えば、1億円稼ぐのでしたら、

  • PPC広告やる
  • フェイスブック広告をやる
  • アンケートを取りバックエンドを作る

など、具体的なToDoリストが戦術だと覚えてください。

  1. 目的
  2. 目標
  3. 戦略
  4. 戦術

言葉の概念は何となくわかったでしょうか?

では、もう少し具体的に例を出しながら説明します。

  • 稼げない人
  • 稼ぎが止まる人

は、この4つを正しく理解して、正しく実行できていないだけで、逆に理解できれば稼ぎ続けることができます。では、わかりやすい実例を出します。例えば、

「今月中に家族と仲直りする」

をゴールとします。

そして、あなたには30万円の資金と1週間の休暇というリソースがあるとします。そして奥さん(旦那さん)は旅行が大好きだとします。さらに沖縄に行きたがっていたとします。そこであなたは沖縄旅行を選択しました。

ここまでで、

  1. 目的
  2. 目標
  3. 戦略
  4. 戦術

はわかりましたでしょうか?

目的:家族との仲直り
目標:奥さん(旦那さん)
戦略:休暇と家族がご機嫌になる情報というリソースを選択
戦術:◯月に1週間の沖縄旅行

になります。何となく見えてきましたでしょうか?

英語にするともっとわかりやすいかもしれません。

  1. Objective(目的)
  2. Who(目標)ー誰に
  3. What(戦略)ー何に集中と選択するのか
  4. How(戦術)ーどうやって

どうでしょうか?

基本的にこのフレームワークが体に染み込んだ瞬間に「どの市場」でも儲けることができるようになります。かなり重要なノウハウですのでここはもう少し深く入ります。

次回、さらに詳しくお話しますが今日は1つ宿題です。以下の例文の中から、「どれが目的、目標、戦略、戦術なのか」を選んでおいてください。

<例文>
半年以内に売り上げを5000万円アップしなければならなくなったため、プロダクトローンチを行おうと思ったが、時間とネットの知識が足りないため既存客に対して電話でバックエンドのセールスを本日から行うことにした。

次回のメールまでにやってみて下さい。

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