世の中のビジネスは全て「せどり」

魔法の単語を知っていますか?この一言『だけ』を知っていれば誰でも金持ちになれます。

その魔法の単語とは...「せどり」です。

「はぁ?」と思ったビジネスセンスの高いあなた、焦らないで聞いてください。

一般的に「せどり」とは中国などで安く仕入れてAmazonなどで高く売る商売、つまり、差益を取るビジネスです。輸入転売をやっている人には馴染みのありすぎる言葉です。

なぜ「せどり」が成功の魔法の単語なのか?

「輸入転売や物販をやろう!」という安直なことを言いたいわけではありません。せどりとは...『世の中の歪み』を探し、そこにチャンスを見出している事が凄いのです。

普通は「せどり」と聞くと「ブックオフせどり」を思い出して、あまり良いイメージを持っていない人も多いと思います。ブックオフで差益の出る本を安く仕入れてAmazonで高く売る手法です。

しかし、これだけは覚えて置いて下さい。基本的に世の中のビジネスは、全部『せどり』です。せどりとは、ビジネスの基本中の基本なのです。

例えば、情報ビジネス。情報を持っている人が情報を持っていない人に売る。情報格差(歪み)を利用しています。

また人材もそうです。一昔前は、中国の人件費が安いからということで、大手も中国などにバンバン工場などを建てて行きました。しかし、最近では中国の人件費も上がり、中国の企業は自国よりもっと安い「南米」などに工場を建てて、自国の国民に販売をしています。

「安く仕入れて高く売る」はビジネスの基本ですので、安い人件費を探すのは『人件費せどり』と言えます。残念ながら日本企業は動きが遅いですが、アメリカのDellコンピューターや中国の企業などは、今はどんどん人件費の安い南米に進出しています。

今回伝えたいことは「歪みを探す習慣をつける」ということです。優秀な経営者やアイデアマンは常に歪みを発見します。そして、そこをズバンとつきます。

歪み」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、少し意識するとそこら中に転がっていることに気がつきます。ひとことで言えば「自分は正しくない」と認める事です。そうすれば歪みという名のチャンスはいくらでも発見できます。

「自分は正しくないし、真実は人の数だけある」そういうマインドセットに切り替えた瞬間に景色はガラリと変わります。全てがチャンスに見えて、全てがお金に変わっていきます。

「自分は正しくない」と聞くとネガティブに感じるかもしれませんが、そうではなく「自分の価値観だけで物事を判断しない」事が大切です。簡単に言えば、テロリストの国では「大量の人間を安いコストで殺したらヒーロー」というのは常識です。低コストで大量の人を殺せるという意味では、福島原発なんかはテロリストにとっては格好の的な訳です。

しかし、日本でそんなことを言ったら頭がおかしい奴だと思われます。しかし、テロリスト達にとっては常識であり正義なのです。価値観、常識、正義なんてそんなものです。環境、教育などで簡単に変わってしまうものなのです。「誰にとっても100%正しい」という物事はこの世には存在しないと思います。

こうやって「自分が正しいと思っていることは全員に当てはまるとは限らない」というマインドを持つと歪みに気がつく事ができます。

例えば、このメルマガでもお話しましたが、シニアにポスティングをタダでやってもらうというのは、人によっては「非常識」です。働いてもらったら給料を払うのは「常識」です。中には「老人虐待だ!」と騒ぐ人もいるかもしれません。しかし、私の会社も、そしてシニアの方々も心から満足してWin-Winな状態です。(おそらくですが)

ビジネスで稼ぐとは、世間の人は常識・普通と思っているけど実はそうではない『隠れた必要性』を探す旅だと思っています。隠れた必要性が、深ければ深いほど、それは「イノベーション」と呼ばれ、世間を騒がせ社会を変える大発見になります。

私は歪みを探す癖があります。違和感を覚えたらいつもメモします。メモしないと忘れるからです。インプットとアウトプットのバランスが悪いと記憶力は下がります。私のメモには、

  1. 感動した事、驚いた事
  2. 「もったいない」と感じた事
  3. ある市場では常識だが、ある市場では未導入のもの

の3つを書いています。

そしてたまに見返しています。これがアイデアの卵となり、価格を釣り上げるための付加価値となります。結局は、こういう歪みストックがたくさんあるので、周りから見ると「アイデアマン」に見えるかもしれませんが、実はけっこう地味です。

その気になれば、10分も散歩すれば10の歪みに気がつく事ができます。大切なことは、「私たちが真実や常識だと思っている物事は他の人にとっては決して正義でも真実でもない」というマインドセットを常に持っておく事だと思います。

特に「社長」はこのマインドが大事で、「私は正しい」と思っていると会社は伸びません。また優秀な人は辞めていきます。全てがトップダウンになり、あなたの器量までしか会社が成長しなくなります。

私たちが真実や常識だと思っている物事は他の人にとっては決して正義でも真実でもない

本当に大切なマインドセットです。

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