個人事業主と経営者の違い

『ワンピース』という漫画を見たことがありますか日本の人気漫画なので、一度は見たことがある人も多いと思います。毎回泣けますが、それ以上に勉強にもなります。歴史や都市伝説などもよく研究されています。

ワンピースを見たことがある人は、わかると思いますが、『Dの称号』という謎の暗号が出てきます。主人公はモンキー『D』ルフィという人物で、他にも主要な登場人物は名前の間にDがつきます。

  • ゴール・D・ロジャー
  • モンキー・D・ドラゴン
  • モンキー・D・ガープ
  • ポートガス・D・エース
  • マーシャル・D・ティーチ

まぁ見たことない人にとっては「何いってんの?」と思うかもしれませんが、このワンピースのDの称号はテンプル騎士団の引用だと思われます。テンプル騎士団とは、聖地エルサレムへの巡礼の際の護衛団と言われていますが、都市伝説的でもありますが純粋なキリストの血を引く一族を匿っている集団とも言われています。

そのテンプル騎士団ですが、騎士団の団長や主要人物には必ず真ん中にDがついていました。

有名な所で言えば、

  • レオナルド・D・ヴィンチ

初代団長は、

  • ジャック・D・モレー

など、テンプル騎士団の主要人物には、必ずD(正確にはDe)が入っています。

恐らくワンピースもこれをヒントにして作ったのではないかと言われています。ワンピースはこういう歴史などを上手に取り入れているので、大人も子供も楽しめるのだと思います。

ワンピースやキリスト教では『D』が重要です。が、ビジネスの世界ではDではなく『C』が超重要です。『Cの称号』がかなり重要なウエイトをしめているのです。

以前にお話したPDCAのC(チェック)もそうですが、今回はそれではありません。

今回のCは、よく海外などで使われるCEOとかCFOとかの『C』です。日本だと「代表取締役」とか「営業部長」とか、そういう言い方をされるので、CEOと言われても、「なんとなくわかるけど一体何をする人なの?」と思っている人も多いと思います。

しかしこのCから始まる役職を知ると『個人事業主』から『経営者』になれます。

Cを知る=個人事業主の卒業

と言えます。

個人事業主と経営者の違いも以前のメールでお話しましたが、雇っている人数とか年商のサイズではありません。

  • 社長1人の力で成り立っている会社か
  • チームの総力で成り立っているか会社か

の違いです。

もっと簡単に言えば「社長が1ヶ月会社を休んでも売上や会社の和が乱れないか?」これが1つの基準になります。そしてこれも復習になりますが、『従業員は社長の50%の力しかない』これくらいの感覚でないと「右腕に全部丸投げ」などをして、気がつけば会社が傾き取り返しのつかない状態になっている事がよくあります。

個人事業主から経営者になるには、大きく2つの要素が必要なのですが、

  1. 仕事を分解して、適材適所にバトンタッチする
  2. 求人や採用などのマネジメントに力を入れる

この2つです。

2番の求人や採用については、またお話しますが、今回は1の「仕事を分解して、適材適所にバトンタッチする」の部分をお話します。

起業して社長になるというのは、簡単な事ではありません。私たちはソレを既にやってしまっているので「誰でもできるでしょ?」と思ってしまいがちですが、そんなワケがありません。

日本に会社は400万社以上あります。「会社の数=社長の数」でもありますので、ザックリですが日本には400万人の社長がいるという計算になります。

ちなみに日本で働いている人、つまりサラリーマンの日本数は約6000万人。単純計算ですが、400万人の社長:6000万人の従業員で経済は成り立っています。つまり確率的には、

6000万÷400万=6.6%

これくらいの少ない人数しか社長になれないのです。しかも今は1~2年で潰れる会社が50%と言われていますので、難しい話を抜きにしていえば「社長は難しい」という事です。

さらに個人事業主を脱出して経営者になり、かつ会社を存続させられるのは、もう雀の涙レベルです。それほど経営者というのは難易度が高いのです。

私たちは起業して、そして自然に社長業をこなしています。アイデア、営業、集客、管理、フォロー、求人、採用、教育、etc...情熱も実力もあるので、これらを自然にこなしています。

しかも大抵の場合は、

  • 営業力があったり
  • カリスマ性があったり
  • 人脈があったり

これらの決算書にのらないリソースで今の売上をキープしています。

「社長の営業力で会社がもっている」か「社長の商品力(人間力)で会社がもっている」、中小企業はこのどちらかがほとんどなのです。だから、ある程度で売上がとまります。社長1人の力の限界値がきたら売上が急にストップするのです。社長業とは、実は色んなことを無意識で行っているすご~く大変な仕事なのです。

ですので、いくら実力があるからといって右腕やリーダーに丸投げしたらそりゃ~くたばります。プレッシャーに負けて辞めるか、病気などになってしまいます。もしくはこなせる実力があれば、かなり高い確率であなたの元を離れて独立します。(しかも重要顧客と実力ある社員を引き連れて)

『従業員は社長の50%の力しかない』仮にここを基準としたら、あなたの仕事を任せるには、最低でも2人の人間が必要になります。あなたの仕事を分解して、

「コレとコレはAさんへ」
「コレとコレはBさんへ」

とバトンタッチしないといけません。

しかし、ここで問題が起こります。今まで『無意識』でやっていたので仕事の分解ができないのです。自分が普段何の仕事をやっていて、それを誰にタッチすれば良いのか?わからないのです。ですので、今の内に「あなたが無意識でやっている仕事を分解する」という癖をつけておくことが重要です。

そこで出てくるのが『Cの称号』

簡単言えば、役職名です。CEOとかCFOとか、そういうのです。仕事の責任者の称号です。

つまり、

=仕事の数

とも言えます。

こういう肩書は無駄に出来たわけではなく、やはり意味があります。(中には無駄っぽいモノもありますが。。)

さて、あなたは『C』から始まる役職を何個言えますでしょうか?

CEOはわかると思います。

他に何個言えますか?次回までに考えてみて下さい。これが出来たら経営者への道は1歩近づきます。

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