組織力を向上させる言葉遣い

今日は、『組織力を向上させる言葉遣い』についてお話します。

気づいている人もいると思いますが、私は「社員」「スタッフ」という言葉を一切使いません。ちなみに「外注」という言葉も使いません。セミナーなどでは便宜上使いますが、本人に向かって社員やスタッフとは言いません。

代わりに「チームメンバー」という言葉を使います。

例えば、あなたがサラリーマンで、上司があなたを誰かに紹介したシーンを思い浮かべてみて下さい。以下の3つの紹介の仕方があるとすれば、どれが一番「やる気」になるでしょうか?

  • 1:「うちの社員です」
  • 2:「うちのスタッフです」
  • 3:「うちのチームメンバーです」

よほど偏屈な人でない限りは3番の「チームメンバー」が心に響くと思います。

私は社員やバイト、外注さんを全員「チーム」だと思っていますし、そう呼んでいます。

社員やスタッフという言葉の中には、

  • 「俺が雇っているから」
  • 「俺が給料を払っているから」

という意味が含まれています。

個人的には、この『上から目線』は恩着せがましいと思っています。給料を払っているのは事実なのですが、それは対価でしかありません。

私はお金の価値は低いと思っていますので、

「お金”ごとき”で大事な時間や労力を提供してもらって申し訳ない」

と本気で思っています。

チームの知識やスキルがあるからこそ、会社やプロジェクトが上手くいきます。1人でやれる事など、たかが知れています。役職や部署など、ビジネスを行う上で上下関係は必要な時はありますが、同じ『人間』ですので、上も下もありません。

剣豪の宮本武蔵さんが

「我以外皆師匠」

という言葉を残していますが、自分の心持ち次第でそこら辺に生えている雑草からも学ぶことがあり、みな師匠になるという意味です。私は「腰が低い」と言われますが、それはこのマインドセットを持ち続けているからそう見えるだけだと思います。

スタッフ、社員、外注、という言葉を使うのをやめて「チームメンバー」という言葉に変えてみて下さい。

もちろん、上辺だけではいけません。上辺だけだと続きませんし見抜かれてしまいます。

「お金”ごとき”で大事な時間や労力を提供してもらって申し訳ない」

と本気で思えるようになると自然に言葉や態度に現れます。

私たちは一人では何もできません。色々な人に助けてもらって今という奇跡があります。まずは言葉遣いから徐々に変えていってください。

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