常識を疑い適材適所に社員を配置する
「臆病者」と聞いてどう感じますか?
「お前は臆病者だ!」と言われて、喜ぶ人はかなりのマゾだと思います。
シェークスピアは「臆病者は本当に死ぬまでに幾度も死ぬが、勇者は一度しか死を経験しない」と言っていますし、漫画のゴルゴ13では「臆病者には死を」というタイトルの巻まであります。
さて、あなたは臆病者でしょうか?もし「YES」でしたら朗報です。臆病者が活躍できるステージが用意してあります。
臆病者の扱いについては戦国時代の有名な武将、武田信玄さんが得意みたいなので彼に説明してもらう事にします。武田信玄さんには、こんなエピーソドがあります。
戦国時代は臆病者は打ち首でした。
敵を目の前にして走って逃げようものなら本人どころか、その家族まで殺される時代もあったようです。第二次世界大戦中の日本も似たような風潮がありましたが
『臆病者=死』
戦時中は、いつもこの方程式になります。
しかし武田信玄は、この臆病者にも『価値』を見出しました。彼は「長所を見つける名人」とも言われていて、臆病者が活躍できるステージを発見しました。
臆病者は悪い意味合いで使われることが多いですが、少し見方を変えると、
臆病者とは?
- 慎重である
- ネガティブな予測ができる
という特殊スキルの持ち主でもあります。「慎重でネガティブな予測ができる」もし、あなたが総大将なら、こんな臆病者を「どこに」使いますか?
武田信玄この長所が生かせる場所を『偵察』と判断しました。現代風に言えば、リサーチャーです。確かに偵察とは慎重で、かつ若干ネガティブ気味の方が向いていると言えます。
逆に考えるとよくわかります。もし大胆でポジティブな人間に偵察をさせたら...適当にサラッと調べて、
「ボス~、チョロイっすよ?あの人数なら一撃っすね!」
という楽観的すぎる報告をして、部隊を全滅させる可能性が高いです。
ですので武田信玄は、常識に囚われず『特徴 ? 得たい結果』を見事にマッチングさせて、臆病者を偵察部隊に任命したと言われています。
このエピソードから学べることは、
『適材適所』と『常識を疑う』
の2つです。
恐らくですが戦国時代は、
臆病者=死よりも最悪
という常識だったと思います。
敵前逃亡しようものなら、その場で仲間にズタズタに刀で切られていたと思います。そんな時代でも武田信玄は世の中の常識をぶち壊し、適材適所に配置しました。
あなたは自分のチームメンバーを適材適所につけていますでしょうか?そもそもあなたが適材適所の仕事をしていると言えますでしょうか?
いつの間にか業界や社会の常識に縛れて、つまらない仕事をしていないでしょうか?
海外旅行をするといつも思うのですが、さっきまでの常識がたった数時間のフライトで通用しなくなります。
インドに行った時は空港の目の前で野グソをしている人がいて震え上がりました。が、脳がかなり活性化されました。海外に行き、新しい常識に触れると、高いメタで物事を見る癖がつきます。
こういう視点をもてるようになると、ゴルゴ13でも気づかない臆病者を適材適所につけたり、イノベーションを起こすことができるようなります。
「海外旅行に行きましょう」という話でした。