付加価値⑨セルフ

怖かったですね。はじめてガソリンスタンドが『セルフ』になった時は。

ガソリンの給油はプロがやるものだと思っていたので、

「これでいいのかな?」
「爆発とかしないのかな?」

と不安に思いました。

しかし、今や『常識』です。

世の中…まだまだセルフでやれるものがたくさんあります。そして、これからもっと増えます。なぜならコンピューターや人工知能がどんどん発達しているからです。

今は人工知能の発達は「人間の仕事が奪われるのでは?」とまで言われていますが、一理どころか、二理はあると思います。これから人間の仕事はどんどん減ります。

数年以内には、

  • 週休3日
  • 週休4日

の時代が来るかもしれません。

「え?週休3日?ということは給料減るの?」と思うかもしれませんが当然、給料は減ります。しかし、心配はありません。その代わり、生活コストが下がります。

「生活コストが減る」というのは、今まで人間がやっていた仕事は、高い人件費がかかりましたが、ロボットがやることによって製造コストが低くなるので、結果、色んなモノが安くなるという事です。

生活コストが下がるので自由に使えるお金は変わらない=休みだけ増えるという

良い部分の方が多いと思います。

  • 週休3日
  • 週休4日

と聞いて違和感を覚えると思いますが、そんなの最初だけです。慣れます。

というのも私が子供の頃は、週休1日でした。父親の休みは、確か日曜日だけだったと記憶しています。しかし、いつの間にか土曜日も休みになり週休2日が常識となりました。最初はみんな戸惑ったと思いますが今は慣れてますよね?

人間なんてそんなものです。

またロボットの発達によりミスも減るので

  • クレーム
  • リコール

なども減りますので、企業の経費はこれからどんどん下がると思います。

もちろん、今まで無かった人間の仕事も増えます。プログラミングとかロボットのメンテンナンスとか、全てロボットだけで何でもやれるわけではありません。

ロボットや人工知能は恐れることはなく、彼らは私達の生活をサポートしてくれる味方だと思っています。「人工知能が人間を支配する」と思っている人は映画の見すぎかもしれません。

ただ面白いのは、映画会社もスポンサー(大企業)の意向が強く、ひと昔前は、「ロボット=敵」の映画が多かったですが、最近では「ロボット=友達」という仲良し系の映画が増えてきました。

もしかしたらロボットを作っているスポンサー会社の意図的な洗脳かもしれません。

ロボット安心だよ
ロボット味方だよ

というメッセージを今の内から密かに送っている可能性が無いとは言い切れません。

「人工知能、ロボットの発達で、セルフでやれることが増える」という話をしましたが、これからの大きなキーワードの1つに付加価値:セルフがあります。

機械が発達してきているので人間なしでも出来る物事が増えてきました。例えば、金貸し。借金したことがある人はわかると思いますが、窓口にいって「お金貸してください」と受付のキレイなお姉さんにお願いするのは苦痛です。しかし、今や駅の周辺には「無人契約機」が当たり前のようにあります。

前述したガソリンのセルフもそうですし、病気や血液の自己検査キットも不可価値『セルフ』の1つです。

「女性版マークザッカーバーグ」「第二のジョブズ」と言われているエリザベス・ホームズさんは、「痛くて怖くて高い医者の血液検査」をセルフに変えて富豪になりました。(2016年4月にはFDAの立ち入りで詐欺と認定されて今や無一文と言われていますが)

少し考えるだけでも他にもまだまだセルフ化できるものはたくさんあります。常識や慣例を疑えば、意外と無人で出来るビジネスや仕事は多いのです。

私の友人は沖縄で料理屋をやっています。沖縄は給料が安いことでも有名ですが、立ち上げ当初は求人に苦労していました。なかなか人が集まらず、3年間ずっと一人で経営していました。

そこで人手が足りないので仕方がないので工夫をして「セルフできるものはお客さんにやってもらおう」と決意しました。例えば、ビールをサーバーでつぐのはお客様。ビールを冷蔵庫から出すのもお客様。名物の煮込みは、お客様が自分で盛る。サラダも、お客様が自分で盛る。たまに酔っ払ったお客様が申告を忘れることもありますが、これだけで「人件費1人浮いた」と言っていました。

常識に囚われると色々なものが見えなくなりますが、世の中には意外と『セルフ』で済むものがたくさんあります。

特にこの市場は美味しいと思います。ビジネスの王道に「親には堂々と言えない仕事が儲かる」という考えがありますが、「人に知られたくない」というビジネスは儲かりますし、付加価値セルフは特にマッチします。

昔はコンドームの自動販売機があり、薬局で買うのが恥ずかしかったのでよく利用していました。福岡にあるカツラのウィズアルファさんも、コンプレックスをついた悪質な同業や大手に攻撃を仕掛けて、「セルフカツラ」(自宅で密かにカツラの採寸)などをできるサービスを提供しています。

「セルフ」は社内にも社外にも必要な考えです。

感情や慣例というだけで無駄な人件費を払っているものがまだまだ、たくさんあります。

またお客様は「セルフ」を望んでいるのに提供できていないものもたくさんあります。あなたのビジネスや会社に「セルフ」で出来るものはありませんか?

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