共通の「情熱」を持ったチームメンバーを見つける方法
前回、情熱について書きましたが...今回は『他人の情熱』について話します。
チームで仕事をしていると
- 情熱がある人
- 情熱がない人
がいます。
一番問題なのが、『他人の情熱を奪う人』です。今はチームメンバーが増えてきたので、何名かチラホラこういう人が出てきました。
何かの書籍で読んだのですが、社員には情熱について5つのタイプがあるそうです。確かに、当たっていると思います。
- 情熱火つけタイプ:5%
周りの人にも火をつける発火材のような人です。 - 情熱タイプ:5%
周りに火をつけないまでも情熱を持って仕事に取り組むタイプです。 - 順応タイプ:75%
周りに影響されるタイプです。そして最も多いです。 - 情熱なしタイプ:10%
草食系というか今時というか...最近このタイプの割合が増えてきた気がします。 - 他人の情熱を奪うタイプ:5%
これが先ほどお話したもっとも恐ろしい種族です。
なぜ、恐ろしいのかと言えば、3の順応タイプが75%ですので
- 4:情熱なしタイプ
- 5:他人の情熱を奪うタイプ
が、チームに増えてしまうと、順応タイプまでがおかしくなってしまいます。しかし、残念ながらある一定の人数は存在するので、私たちリーダーができる事と言えば、
- 情熱火つけタイプ:5%
- 情熱タイプ:5%
この2つのタイプを増やす事です。
あなたや私自身もそうなのですが『情熱のある環境でビジネスをする』これはもの凄く大事な事です。
脳科学の世界には『ミラーニューロン』という言葉がありますが「人間は嫌でも周りに影響される」ことがサルの実験で明らかになりました。
つまり、良い環境や人に恵まれていれば、自然に良い人間になり、その逆もまた然りという事です。「私は強いから大丈夫!」と思っていても、嫌でも私たちの脳は無意識で周りに影響されます。どんなに強い人間でも例外はないと実感しています。
私が「会う人」「会うタイミング」を見計らっているのは、ミラーニューロンが恐ろしいからです。特にゴールが決まっている時は、そのゴールに関係ない人やテンションを下げる人とはなるべく会わないようにしています。
戻りますが、私たちリーダーの仕事は、
- 情熱火つけタイプ:5%
- 情熱タイプ:5%
をチーム内に少しでも多く増やして『情熱のあるビジネス環境を作ること』です。
そのために出来ることはたくさんありますが、まずはゴールの設定方法がてっとり早いです。
前回のメルマガでお話しましたが、
リソース<ビジョン
だと、リソース不足ですので『ストレスゾーン』に入り途中でやめてしまいます。
リソース>ビジョン
の場合は逆、実力はあるのに目標が低いので『退屈ゾーン』に入りやる気が出ません。
『リソース×120%=ビジョン』
くらいだと『フロー』と呼ばれる最高のゾーンに入り情熱をもって動き回れます。
ですので、自分自身にもチームメンバーにも120%増しのゴールを設定することです。
ただし、ゴールの作り方が重要です。ゴール(目標)には3つの種類があります。
- 無謀な目標(諦め)
明らかに本人や会社のリソース不足なので、やる気が出ないだけでなく、まず達成が不可能です。 - 押し付け目標(強制)
トップや上司、またはメンターなどから「押し付けられた」と感じる目標です。本人が心から納得できないとやはりポテンシャルは発揮できません。短期的には結果が出る時がありますが
長くは続きません。 - 納得目標(心の声)
これが最高です。まずリーダーであるあなたが自分自身の心の声を聞いて納得目標を持つ事が大事です。そしてチームメンバーがいる場合は、彼ら彼女らが納得できる目標を設定しないといけません。
目標設定はSMARTの法則など色々とコツがあるのですが、長くなるので今回は肝だけお話しておきます。
1つ目は、ゴールに愛着を持ってもらう事。
つまりチームメンバーを巻き込んで、全員で目標設定をすることです。出来上がったゴールをトップダウンするのではなく、企画段階から一緒に作り上げます。
2つ目は、共通のメリットを発見し理由を明確にする事です。
「なぜそのゴールなのか?」がわかれば、人はやる気になります。例えば、
「会社の年商を50億にする」
というゴールも良いとは思うのですが、チームメンバーにとっては、
「それが自分にどんなメリットになるの?」
とイマイチ納得ができません。経営理念を作る時にも同じ事が言えますが、
- リーダーも得する
- 会社も得する
- 社員も得する
- お客様が得する
は、当然なのですが、
- 社会も得する
- 社員の家族も得する
- 株主も得する
...
難しいですが、共通のメリットは必ず存在しますし、それを発見するのもリーダーの仕事です。コツとしては「...という事は」と問いかけ続ける事です。
年商50億にする
...という事は
- チームメンバーにとって
- 社会にとって
- 株主にとって
- お客様にとって
と、繰り返していくと、みんなに共通するメリットが発見できます。
そして大切なことは、共通のメリットをキチンと伝えることです。意外とこの「伝える」というのが
正確にできていないケースが多く、もったいない会社が多いです。
共通のメリットを発見したら、なるべく正確に伝えなければ効果は半減どころか、ゼロになります。
...
話がそれすぎて何のテーマだか忘れてしまったのですが...まとめます。
- 情熱火つけタイプ:5%
- 情熱タイプ:5%
をチーム内に少しでも多く増やして『情熱のあるビジネス環境を作ること』が大事です。
そのためにも「納得目標を掲げること」今回はこれだけ覚えておいて下さい。