家族が成功を邪魔する理由
今日は前回の続きで、「成功を邪魔する優しい家族」についてお話しします。
基本的に...『家族』はあなたの成功を『邪魔』します。大切な人であればあるほど、なぜか不思議と足を引っ張ります。
よくあるケースは「借金などがあって頑張っている時は応援してくれたのに、成功した途端に急に足を引っ張り始めた」というケースです。次のステージに進もうとすると、なぜか今まで応援してくれていた家族はまるで別人のように、
- 反対したり
- 邪魔をし始めたり
- 機嫌が悪くなったり
し始めます。
周囲の起業家仲間もそうですが、私も同じ経験があり、意味がわからず本当に苦労しました。ベンチャーでこれから頑張ろうと思っている人はもちろん、ゼロから起業する際に友達や親から反対されるケース、会社が大きくなった時に古巣のメンバーが邪魔し始めたりと、これらの本質は全て同じだと思っています。
ぜひ聞いてください。
まず大前提になりますが、
- 私たちは多重人格であること
- 8割は”ミス”コミュニケーションであること
この2つを覚えてください。
まず多重人格についてお話します。例えば私たちも、
1:もっと成功したい、ガンガンやりたい
という気持ちもある反面
2:このままで良い、居心地の良い場所にいたい
という2つの側面を持っていると思います。
これはホルモンにも関係しています。(焼肉のホルモンではなく内分泌腺の方です)有名なホルモンだと、
- ノルアドレナリン=アクセル
- セロトニン=ブレーキ
- ドーパミン=ガソリン
と言われています。
ユダヤ人などは遺伝子構造的にノルアドレナリンとドーパミンが多い人種です。
日本人はブレーキホルモンであるセロトニンが遺伝子的に強いです。そのためイノベーションを起こしたり、世界的な偉業を成すのはブレーキの壊れているユダヤ人が多いです。
また頭がおかしいレベルの異常犯罪を犯す人が多いのもユダヤ人が多いです。
ホルモンにもアクセルとブレーキがあるように、私たちの心の中には二面性があります。
- もっと成功したい
- 今のままで良い
最低でも2つの側面を持っています。そして大抵の人は、この二択のどちらか1つを選びます。
しかし優秀な経営者は、選択肢は2つとは考えません。白黒どちらか二択から選ぶのではなく、『奥にある本質から第三の道を探す』ことです。
奥にある本質とは何か?例えば、
- 「もっと成功したい」
- 「今のままで良い」
この2つの心理どちらにも共通しているのはなんでしょうか?どちらも「あなたが大切で、あなたを守ろうとしている」と言う部分です。どちらの心理もあなたを守るために存在しています。
今よりももっと成功して豊かな人生を歩もうとするのも、リスクなどを回避するために今の場所に居座ろうとするのも、どちらも自分を守るためです。その本質だけは一緒です。
ですので、前に進むか? or 停滞するか?で悩んだ場合は、大切な自分を守るという本質をキープしたまま新しい選択肢を作ることです。例えば、
- 独立しようか?
サラリーマンでいようか?
で悩んでいる人が多いですが「会社員を続けたまま内職を小さくしてみる」とか、第三の道を発見することができます。
さて、家族の話に戻りますが、私たちと同じように「あなたに頑張って欲しい」と言う気持ちと「今のままでいて欲しい」と言う2つの大きな気持ちがあります。
そして成功したら置いていかれるのでは?という不安も隠し持っています。世間一般的に経済的な成功イコール
- 女遊びをする
- 豪遊する
- 離婚
というニュースが多く、その概念が浸透しています。ですので、「成功して欲しい。もっと豊かな人生を送りたい、でも...捨てられるかもしれない」という恐怖や不安を持っており、それを上手に伝えられないため邪魔をしたり反対するケースが多いのです。
問題は、自分自身でもその心理に気づいていない場合です。捨てられるのが怖いけど、そんな気持ちを認められず、また言語化できていないため、私たちからみたら理解できない言動をとったりするのです。
例外もありますが、大抵の場合は「愛してます。これからも一緒にいたいです」と言いたいだけなのに、それが上手に伝えられないので、余計に嫌われるような行動に出てしまうのです。
これが、8割のミスコミュニケーションを生む最大の要因だと思っています。
一般的に、
- 「恥ずかしい」
- 「照れる」
という心理は、心の奥底に隠してしまいますので、自分にも、そして他人(今回のケースで言えばあなた)にも見えない状態になります。そして「なんでわかってくれないんだ!」と喧嘩の原因になり、これらが蓄積すると離婚などの大惨事になります。
この多重人格とミスコミュニケーション、家族でなく会社で言えば、「右腕が突然独立してしまった」とか「社員が密かに横領していた」とか、そういうケースにも繋がります。
しかし多重人格とミスコミュニケーションこの2つを理解すると家族の反対や邪魔の『本当の原因』が見えてきます。声にならない心の叫びが見えてきます。そうすれば、第三の道が発見できる可能性があります。
またあなた自身も「やる」「やらない」などで迷った時、白黒でなく第三の道が発見できるようになります。
- あなたを邪魔する家族の心の叫びは何でしょうか?
- 古巣の社員の心の叫びは何でしょうか?
- 起業を反対する友人の心の叫びは何でしょうか?
また、
- 彼ら彼女らの夢、理想は何でしょうか?
彼らの悩み、夢、理想とあなた自身がやりたいことをリンクさせることが大切です。よほどの怨恨がない限りは邪魔したくて邪魔する人はまずいないと思っています。
- まずよく話をする事。表面的ではなく、心の奥深くまでしっかり話し合う事。
- そしてお互いの理想や悩みの共通点を見つける事。
- その上で白黒ではなく第三の道を見つける事。
- そして一番大切なことは「家族はあなたの事を愛している」
この事実だけはしっかりと受け止める事が大切だと思います。