お客様を「リスト」と呼ぶ人は失敗する

海外に行って「日本との違い」をチェックするのは本当に勉強になりますし、脳が刺激されます。歪みセンサーが鍛えられます。

以前、ニュージーランドについて、かなり調べたことがあります。個人的に、「これは日本でも使えるな」と思ったのは『4時間以内限定の駐車場』です。ニュージーランドにあるサービスです。

都心部の人しか共感できないかもしれませんが、都内で車を走らせていると駐車場に困ります。私の車は少し大きいので駐車場をかなり選びます。自分の車が停められる駐車場は、いつも人気があってなかなか入れません。ちょっと買い物をしたいだけなのに、駐車場が取れなくてグルグル回ることがよくあります。

しかし「4時間以内限定」であれば、ちょっと用事がある人だけが停めていることがわかります。そうなると、そこで待っていた方が効率よく車を止められる可能性があります。

駐車場の利用者にも種類がありますので『顧客ニーズのセグメント』がされているのは素晴らしいな感じました。これは他のビジネスや市場にも応用できると思います。

顧客のニーズをセグメントする

要は、お客様といっても色々なニーズを持っている人がいるので、セグメント(仕分け)して、それぞれのニーズにあったビジネスを提供する事です。これはビジネスの基本中の基本です。

例えば、宅急便のクロネコヤマトには時間指定があります。

(1) 午前中(8:00~12:00)
(2) 12:00~14:00
(3) 14:00~16:00
(4) 16:00~18:00
(5) 18:00~20:00
(6) 19:00~21:00
(7) 20:00~21:00

こんなに細かく時間指定があるのですが、顧客のニーズをセグメントしたサービスの代表例といえます。

よくお客様のことを「リスト」と呼ぶ人がいますが、これはいけません。「リスト」と呼んだ時点で、お客様を人間だと思えなくなります。お金にしか見えなくなります。

お客様は、私たちと同じように欲があり、悩みがあり、家族があります。そして、様々なニーズがあります。お客様を一種類だと思うと細かいニーズが見えて来ません。するとビジネスチャンスを失います。もっとお客様を細分化する必要があります。

ただし、お客様『全員』のニーズに答えるというのは、ビジネスマンとして失格です。そんな事をしていたら体も心も持ちません。

そもそもビジネスですので利益を出さなければいけません。ですので『一定の母数があるニーズ』もう少しわかりやすく言えば、利益が出せるニーズにだけ
答えるのが正しいと言えます。ぜひ一度、今、目の前にいるお客様をセグメントしてみてください。

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