甑園が結果を出しているマーケティングのノウハウ①(No.1〜No.20)
甑園が結果を出しているマーケティングのノウハウ②(No.21〜No.40)
甑園が結果を出しているマーケティングのノウハウ③(No.41〜No.60)
甑園が結果を出しているマーケティングのノウハウ④(No.61〜No.80)・・・この記事です
甑園が結果を出しているマーケティングのノウハウ⑤(No.81〜No.92)
ビジネスを仕組み化する3つのポイント
社長にカリスマ性は必要だと思いますか?
故スティーブ・ジョブズなどをみていると、答えは「YES」のように感じるかもしれません。しかし、210億ドル(約2.5兆)のグーグル。会社は有名ですが、意外と「CEOの名前は?」と言われると答えられない人が多いのではないでしょうか?
そうなると、カリスマ性は必要か?という質問への回答は「NO」とも言えます。
社長にカリスマ性は必要かどうか?
この答えを探すためには、まず、会社の2つのスタイルから学ぶ必要があると思います。
会社のスタイルには、大きく分けて次の2種類あります。
- 『キャラクタービジネス』
- 『システムビジネス』
各人の力で稼ぐのか?組織の力で稼ぐのか?の違いです。
同じ業界のビジネスでも、キャラクタービジネスでやっている企業も、システムビジネスでやっている企業もあります。
情報ビジネスの業界であれば、与沢翼さんや川島和正さんのように個人が前面に出ることで成り立つビジネスもあります。
一方、450億円の売り上げがあるユーキャンなども情報ビジネスですが、それぞれの資格の先生を前面に出したりはしていません。もっと言えば、ユーキャンの社長を知らない人も多いと思います。完全にシステマチックに回しています。
では、アップルの故スティーブ・ジョブズはどうでしょうか?
キャラクター30%:システム70%
という所でしょうか?
別にキャラを売り出してなくても個人の力に頼っている会社はキャラクタービジネスと言えます。
例えば、
- 顔が広い人物の人脈で成り立っている
- 一人のプロフェッショナルの力で成り立っている
などもキャラクタービジネスです。
では、「キャラクターとシステムどっちが良いの?」と言われたら、個人的にはまずキャラクターでお金を作り、徐々にシステムビジネスにシフトするこれが最も効率が良いと感じています。
基本的に、どんな大会社であっても天才的な1人か2人のコンビからスタートします。
- フェイスブックも
- グーグルも
- パナソニック(松下電器)も
- ソニーも
1人か2人の天才からスタートしています。
キャラクターの力がないと、そもそもスタートができません。そしてキャラクタービジネスで成功するためにはカリスマ性はあった方が有利です。
しかしキャラクタービジネスはリスクが高すぎます。本人がいなくなったら終わります。また、属人性が強すぎる会社は売却もできません。
そして、最大のリスクは永遠に働き続けなければいけない事です。
会社がある程度大きくなると多くの人は不労所得を求めます。自分がいなくても回る会社が欲しくなります。しかし、これまでキャラクターの力で
やってきたので、なかなかシフトチェンジができません。
人が1人前の仕事ができるのには最低でも3年くらいはかかります。リーダークラスになると5~10年はかかると思っています。ですので、早い段階から次世代のリーダーを育てて、システムビジネスにシフトする準備をしておかないといけません。
しかし、たいていの会社はキャラクタービジネスから脱却できません。仕組み化に取り組まず、次世代のリーダーを育てていないからです。今、日本で行われている事業M&Aの9割くらいは「後継者不足」です。
なぜこんな事が起こるのかと言えば、本質的には『エゴ』だと思います。
「自分が一番できる」
もしくは
「自分が一番でいたい」
という気持ちが、人に任せることを拒みます。思い切って任せない限りは本物のリーダーは育ちません。どんなに社員研修をやった所で本物のリーダーが育つわけがないと思っています。
実践して、失敗して、そして諦めず実践して、やっと成功を掴む。知識や行動力だけでなく、そういう根性もなければ会社を経営していくことはできません。
今の年齢に20歳プラスしてみて下さい。30歳の人であれば50歳。50歳の人であれば70歳。プラス20歳になった自分の姿を鮮明にイメージしてみて下さい。
- メタボになったり
- 白髪が増えたり
- 視力が悪くなったり
- 筋力が衰えたり
- 思考能力が鈍ったり
…
その状態で、今と同じ仕事ができると思いますか?できるかもしれませんが、なんだか、しんどい気もしませんか?ビジネスを仕組み化するためには
まずエゴを捨てないといけません。そして我慢も必要になりますし、リーダーを育てるための時間と労力の投資も必要です。
特に、大会社に勤めた経験がない人は組織を作るのが苦手です。逆に一度でも大きな組織にいた人は、なんとなくシステムの大事さが見えていると思います。
天才的な人ほど、歳をとっても1人でやっている人がたくさんいます。今あなたが持っている知識、スキル、情報、人脈などは惜しまないで次世代のリーダーにタッチしていって下さい。
キャラクタービジネスからの脱却はエゴとの戦いでもあります。そして人が一番育つのは、責任ある仕事を任せられた時です。社員研修や教材なんかで本物のリーダーは育たないと思います。
将来的にシステムビジネスに移行したい人は、
- エゴを捨て
- 自分のリソースを惜しまず投資して
- 思い切ってプロジェクトを任せてみて下さい。
真の教育とは何なのかがわかると思います。